2026年7月23日時点では、映画.comが3.5点・約130件、MOVIE WALKER PRESSが3.7点・48件。
Filmarksにも約350件のレビューが集まっており、全体としては「平均以上だが、かなり意見が分かれる作品」という位置づけです。
一言でまとめると「脚本や設定には粗さがある一方、長岡花火に込められた祈りと後半の感情的な盛り上がりが強く、多くの観客を泣かせている映画」です。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
高く評価されている点
最も評価されているのは、長岡花火を単なる夏の風物詩ではなく、空襲犠牲者への慰霊、復興、平和への願いと結びつけたテーマです。「長岡空襲や白菊花火の意味を初めて知った」「戦争や日常の大切さを考えるきっかけになった」という感想が多く見られます。
特に後半の過去編、フユの選択、手紙、花火大会へつながる展開は、物語の細部に疑問を感じた観客からも「最後は泣いた」「花火の力に圧倒された」と評価されています。
映像面では、スクリーンいっぱいに広がる花火と音楽が好評です。花火の美しさ、音響、主題歌が終盤の感情を押し上げており、「物語にはツッコミどころがあるが、花火と音楽は心に残る」という中間的な評価も目立ちます。
厳しく評価されている点
最大の弱点として挙げられているのは、展開の強引さと説明不足です。
タイムスリップの仕組み、人物が消える理由、過去から来た人物の順応の早さ、花火を打ち上げるまでの流れなどに十分な説明がなく、「感動的な場面へ到達するために都合よく進んでいる」と感じた観客も少なくありません。
また、現代の高校生である誠と煌の恋愛関係については、「二人の関係が浅く見える」「なぜそこまで相手を大切に思うのか伝わりにくい」という指摘があります。主人公が終盤で将来の目標を急に変えるように見える点も、人物描写の一貫性を弱めています。
前半は高校生活と恋愛をゆっくり描く一方、長岡へ移動してから重要な出来事が一気に進むため、「前半は長く、後半は駆け足」という感想も見られます。ただし、この急激な変化によって後半から一気に引き込まれたという意見もあります。
キャラクターと声の演技
最も評価が高い人物は、過去から現れる少女・フユです。戦時中を生きる人物の悲しみや願いを背負い、物語のテーマを感情として観客へ届ける存在になっています。高橋李依の演技についても、人物を単なる歴史説明の役ではなく、一人の人間として感じさせたと評価されています。
原菜乃華の演技は比較的安定しているとの意見が多い一方、主人公を演じた佐藤勝利については評価が分かれています。「素朴な主人公に合っている」「後半になると気にならなくなった」という声と、「感情の強い場面で抑揚や切迫感が足りない」という声があります。

